これからWebデザイナーとして活躍していきたいと思う人たちの大きな心配の一つが、「今後のWebデザイナーの需要」ですよね。
Webデザイナーが最近増えたことで
多すぎ!
今後はWebデザイナーの需要がなくなる!
といった声もよく聞きます。
また最近ではAIの進化によって、
将来的にはAIに仕事を奪われるのでは?
なんて声も少なくありません。
そこで本記事では、Webデザイナーは本当に多すぎるのか、需要や将来性の点から今から参入できるかについて解説をしていきます。
Webデザイナーは多すぎるのか?増えた背景
近年Webデザイナーが増えてきたのは事実です。
Webデザイナーが増えて「多すぎる!」といわれるようになったのは、下記の2つの背景があります。
それぞれ解説します。
在宅ワーク・オンライン学習サービスの普及
新型コロナの影響で、多くの人々が在宅ワークを余儀なくされましたよね。
この新たな働き方への大きな転換は、Webデザインのようなデジタルスキルへの関心を急激に高めました。
プログラミングやWebデザインを学べるオンライン教育プラットフォームや講座が急増し、未経験者でも比較的短期間でWebデザインの基礎を習得できる環境が整いました。
結果、職場に縛られない働き方を求めたり、フリーランスとして自由な働き方を希望したりする人がWebデザイナーとして活動するようになったのです。
またWebデザイナーは特別な資格が必要ありません。勉強すれば、自称Webデザイナーに誰でもなれてしまいます。
こういった背景でコロナをきっかけにWebデザイナーとして働く人が急激に増えました。
SNSや広告による「未経験からデザイナー」ブーム
さらに、SNSなど広告を通じて「未経験からデザイナーになろう」といったメッセージが広まったのも大きな理由です。
とくに「最速でWebデザイナーに」や「3か月でデザイナー」というキャッチフレーズはよく見ますよね。
専門的スキルが必要だというイメージを和らげ、参入障壁も下がりました。
デザインに興味をもつ人が次々と学びはじめ、「多すぎる」といわれるほどの市場の変化が起きたのです。
Webデザイナーの需要予測と今後の展望
Webデザイナーが増えている現状に「多すぎる!」「もう需要はない!」と思う方もいらっしゃいますが、実はそのようなことはありません!
Webデザイナーの数はたしかに増えています。
しかしその分需要もしっかりあります!
ここではWebデザイナーの需要について下記4点から解説していきますね。
それぞれ解説します。
Web業界の市場規模は伸びている
WebデザインはWeb業界の仕事です。なので、Web業界全体の市場がどうなっているかを見ていくことである程度の将来性を予想できます。
経済産業省が2019年に発表した「IT人材需要に関する調査」では、IT人材の需要は今後も伸び続けることが記載されています。
そのうえで、需要の伸びが最も高位なシナリオでは2030年には約79万人の人材不足になるという試算結果です。
出典:経済産業省(2019):平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備 (IT 人材等育成支援のための調査分析事業)-IT人材需要に関する調査-
また経済産業省の「2021年情報通信業基本調査結果のポイント」を見てもWeb業界が着実に成長して生きている様子は明白です。
Web業界に身をおくWebデザイナーは、業界という大きな視点から見るとむしろ需要が高まっていくことが予想できますね。
Webデザイナーの求人は増えている
次は実際の求人がどうなっているか数字で見ていきましょう。
求人情報サイトのレバテックさんによると、Webデザイナーの求人倍率は8倍近くになるそうです。
求人倍率というのは、労働市場において「求人数」と「求職者数」の比率を示す数字で、企業が出している求人の数を求職者の数で割ったものです。求人倍率が1を超えると、仕事を探している人にとっては比較的仕事が見つかりやすい状態を示します。
つまり、企業にとってはWebデザイナーの採用は非常に難しいが、Webデザイナーにとっては就職しやすい状況なわけですね。
実際にこちらの求人ボックスでも1日数千件が新着としてWebデザイナーの求人が載せられています。調査した2024年11月では110000件以上の求人を確認できました。
AIが発展してもWebデザイナーの需要はなくならない
AIが発達してもWebデザイナーの需要はなくならないです。
その理由は、Webデザインには創造性や独自性が求められるからです。
たしかにコーディングは一部AIに任せることは可能でしょう。しかしクライアントが真に求めているデザインをコミュニケーションのなかから汲み取ってつくるのは、AIでは代替できません。必ず人間のアイデアが必要になります。
また、UX設計などはユーザーの心理を考慮する必要があり、これには人間の判断が不可欠です。
もちろん、クライアントとのコミュニケーションや柔軟な対応など、対人スキルが求められる仕事もAIには代替できません。AIによる効率化はすすんでも、Webデザイナーの独自の役割は残り続けます。
とくにUI/UX設計、ECサイトは需要がある
WebデザイナーはHPやLPをつくっている人というイメージが強いですよね。しかしそれだけではありません。
- Webアプリのデザイン
- ECサイトのデザイン
- UI/UX設計
- 広告バナー などなど
インターネット上では幅広くデザインスキルが求められています。
そのようななかでも、とくに今後の需要が高まるのが、ECサイト構築とUI/UX設計のスキルです。上述した2021年情報通信業基本調査結果のポイントでも、ECサイトが今急激に伸びてきているのがわかります。EC市場は拡大し続け、ECサイトの構築・改善を得意とするWebデザイナーの需要はとくに高いです。
また、UI/UX設計のスキルをもつデザイナーも、企業のブランディングやコンバージョン向上に直結するため、採用ニーズが高いです。
Webデザイナーとして生き残るために!
「多すぎる!」といわれるようになるほど、Webデザイナーへの関心が集まっています。
多くのWebデザイナーがいるなか、自分がいかに活躍し続けるかを考えることが重要ですよね。
ここまで解説してきたようにWebデザイナーの人手不足は今後も続く見通しにもかかわらず、未経験からWebデザイナーになるのには「厳しい!」など批判的な声も実際に多いです。
需要はあっても誰でも活躍できるようになるというわけではありません。
ここでは、Webデザイナー業界で活躍し続けるためのポイントを3つに絞って紹介します。
個人ブランドをもつ
今は個人がWebデザイナーとしてのブランドをもっておくことが重要です。
企業がWebデザインの仕事を依頼する際、以前はWebデザイン会社などに相談するのが一般的でしたが、今はフリーデザイナーなど個人に発注をかけるケースが増えています。
クラウドソーシングサイトやSNSで探せば、すぐにデザイナーを見つけられるうえ、コスト面からも個人への依頼のほうが経済的です。人手不足のなか、ブランド力のあるデザイナーは仕事が途切れません。
ブランド力は実績を積み上げて高めるしかありませんが、実績がない状態だとまずは自分のポートフォリオをつくりましょう。
ポートフォリオとは、自分の作品集のようなもので、実力を知ってもらうために活用できます。Webデザイナーとして企業に勤めようとなると、高確率で提出を求められるものです。
Webデザイン以外のスキルをもっておく
個人で活躍するWebデザイナーに必要なスキルはWebデザインだけではありません。
仕事を獲得するうえでとくに重要なのは、集客や営業のスキルです。Webデザインの高いスキルをもっていても、仕事をもらえなければ意味がありませんよね。
SNSの運用の仕方や、提案までのもっていき方など、Webデザイナーとしてどのように仕事を獲得していくのかも並行して勉強していく必要があります。
継続的な学習
そして上述した勉強は、Webデザイナーとしての基礎を固めた後でも継続する必要があります。
Webデザイン業界は技術の進化が早く、トレンドも変化し続けています。
デザインツールや新しい技術(たとえば、Figmaやモーションデザイン)への適応はもちろん、AIの進化や自動化ツールの導入がすすむなか、それをどう取り入れていくかの知識も必要です。
継続的な学習環境を手に入れるには、オンラインスクールやWebデザイン関連のイベント・コミュニティへの参加など、誰かと一緒にすることがおすすめですよ。
Webデザインで成功するための学習方法
未経験からだとなかなか独学でWebデザインのスキルを身につけていくのは至難の業です。
実際に、9割以上の人は独学での学習を挫折しているといわれています。
お金は多少かかりますが、やはり誰かに教えてもらうのが最も効率的に学習でき、継続もしやすいです。
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まとめ
本記事では、Webデザイナーが「多すぎる!」のは本当なのか、今後の需要や将来性の点について解説をしてきました。
Web業界の市場全体がまだまだ伸び続ける昨今、Webデザイナーの需要は今後もますます増していきます。しかし、Webデザイナーが「多すぎる!」といわれるほど増えているのは事実で、選ばれるWebデザイナーになることが大切です。
そのためには、デザイナーとして個人のブランド力を高め、集客や営業のスキルを上げていくことです。
本気でWebデザイナーの道をすすみたい女性にはぴったりの内容になっているので、ぜひ検討してみてくださいね。
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